厚沢部小児童、カワヤツメ8000匹放流

update 2014/5/31 10:38


 【厚沢部】厚沢部小学校の4年生24人が30日、人工ふ化に成功したカワヤツメ8000匹を厚沢部川に放流した。1a弱の幼生を丁寧に放ち、「元気に育ってね」と見送った。

 厚沢部町河川資源保護振興会(坂本和晃会長)の協力で実施。人工授精は5年ほど前から同校で取り組み、2年前に当時の4年生が初成功。昨年は親魚が少なく、事業を見送った。今年は水温管理などを児童らが率先し、坂本会長は「カワヤツメの人工授精、ふ化の成功は全国でもここだけだと思う」と褒める。

 沼地に幼生を放流。3、4年は泥にもぐり込み一帯の栄養分で育つ。近海で3年ほど過ごし、7年後に体長45〜50aで遡上(そじょう)するという。改行 児童は「どのくらい戻ってきますか?」と質問し、坂本会長は「1%が戻ればいいほう」と答えた。

 笹森孔銘(こうめい)君(9)は「早く大きくなってこの川に戻ってきてほしい」。笹木佑良(ゆら)さん(9)も「長生きしてほしい」と笑顔。同振興会の西川由一副会長(60)は「子どもたちが古里の自然に触れる機会が大事」と話していた。

 カワヤツメの生態は未知な部分が多く、各地で激減する傾向もあり、厚沢部の取り組みは注目されている。

提供 - 函館新聞社

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