青函リンゴでロールケーキ 五島軒
update 2014/5/27 10:15
函館市末広町の老舗レストラン五島軒(若山直社長)は、2016年3月の北海道新幹線開業をにらみ、青函両地域のリンゴを使ったロールケーキの本格的な製造、販売に乗り出す。北洋銀行などが出資するファンドから資金を調達し、本店の売店スペースの拡大や工場の設備投資も行う計画だ。
同社に出資し、事業拡大をサポートする「青函活性化ファンド」は、北洋銀行と青森銀行、地域経済活性化支援機構などが23日に設立した官民連携ファンド。両行は新幹線開業を見据えて12年に連携協定を締結しており、ファンド設立で両地域の産業振興や地域活性化を目指す。
同社への投資が第1号案件。青函両地域の素材を使った商品を積極的に開発していたことから、ファンドの目的と合致した。同様の枠組みは他地域にもあるが、投資に至ったのは国内初という。投資額は5000万円。
調達した資金で本格的に製造、販売を行うのは「函館ロール」というロールケーキ。クリームの中に青森産リンゴ、表面には七飯産リンゴを使った商品。新幹線時代の青函連携のシンボル的な商品にしたい考えだ。
ロールケーキを土産物とするため、急速冷凍機を導入する。ほかにも本店売店スペースを拡大し、販売を強化する計画。玄関前の資料室「蘆火野ホール」を改修し、これまで本店で販売していなかった生菓子も販売するという。改修は6月上旬からで、7月の3連休までにグランドオープンの予定。
若山社長は「新幹線時代の目玉商品にしたい。物産展にも積極的に参加して売り込んでいく」と意気込んでいる。
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