スルメイカ豊漁祈願

update 2014/5/25 10:22


 函館市漁協の函館小型いか釣漁業部会(佐藤豊次部会長)は24日、函館漁港で、スルメイカの大漁祈願祭を行った。燃油高が続く中での漁解禁となり、高騰分をカバーできるほどの豊漁を願った。

 神事には約40人が参列。神職が祝詞を上げ、玉串をささげて大漁と安全操業を願った。色とりどりの大漁旗を飾った祭壇上から餅まきも行い、集まった家族や子どもたちを楽しませた。

 同漁協の組合員が購入するA重油価格は16日現在、1g当たり98・2円(税別)。前年同期より6・7円高く、漁開始に向けて下がる気配がない。解禁後しばらく、松前小島付近へ向かうため、燃料代は大きな負担だ。

 佐藤さん(64)は「新潟や石川で魚体は小さいが、少し漁獲が見えてきたと聞いている。燃油高が心配だが、何とか豊漁になってほしい」と話した。田原正明さん(54)は「漁模様も燃油高も心配で、期待と不安が半々」。別の漁業者(65)は「燃料価格はまだ上がるのでは。早く函館近くで捕れるようになってほしい」と厳しい表情を浮かべた。

 同部会は22隻が所属しており、6月1日に出漁、同2日朝に初水揚げ予定。

提供 - 函館新聞社

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