水産・海洋センター公開、来月オープン
update 2014/5/24 10:13
函館市は23日、6月2日にオープンする函館市国際水産・海洋総合研究センター(弁天町20)を報道陣に公開した。回遊魚などの生態を研究するための大型実験水槽をはじめ、海水、淡水が利用できる実習室、学会開催可能な大会議室などを備え、産学官が連携して取り組むマリンサイエンス分野の研究拠点として活用される。
2003年に策定した函館国際水産・海洋都市構想の中心施設として整備。本館(鉄筋コンクリート造一部4階建て、7543平方メートル)、海洋調査研究棟(鉄骨造2階建て、974平方メートル)など4施設の延べ床面積は8866平方メートル。総事業費は約45億円で約41億円は合併特例債を充当した。
本館には1、2階計31室の研究室があり、道総研函館水産試験場、公立はこだて未来大、北大大学院水産科学研究院などの学術研究機関、函館や札幌、京都などの民間企業が入居。それぞれ漁業技術や海洋資源などの研究開発に取り組む。
主な設備のうち、大型実験水槽は1階のエントラスホールからの見学が可能。水槽は幅10メートル、奥行き5メートル、深さ6メートルあり、水流を発生させることも可能で、イワシやイカといった魚類の生態、習性の観測、機器類の耐水圧実験などに用いられる。
隣接する実験水槽室では取水棟でろ過した海水の利用も可能。このほかにも250人収容可能な大会議室、海水利用が可能な実習室、トド、アザラシなどの海獣類の解剖に利用する処理室などを備える。
市国際水産・海洋都市推進室次長で市企画部の山崎貴史参事は「函館は海洋関連の産業で発展した。新たな産業や経済発展、地域活性につながる研究成果を期待したい」と話している。
6月2日は関係者による式典が行われる。一般市民への開放は同3日からで、エントラスホール部分と4階の函館港を一望できる展望ロビーを見学可能。同日午後1時半からは「食とバイオ国際交流シンポジウム」が開かれる。
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