事故で高次脳機能障害、真島さんが24日ライブ

update 2014/5/22 10:02


 函館市白鳥町14の「マーキーズカフェ」オーナーの真島輝(あきら)さん(33)が、高次脳機能障害を抱えながら音楽活動に打ち込んでいる。店長で妻の章子さん(34)や音楽仲間の献身的なサポートを受け、ソロでライブができるまで回復、24日にも店内でライブを開催する。

 市内柳町で営業していた同カフェは、4月9日に移転リニューアルオープン。札幌のレストランでシェフ経験のある高島啓之さん(44)が料理を担当。

 3人はそれぞれシンガー・ソングライターとして活動。しかし、昨年3月、輝さんが胆振管内豊浦町で運転中に事故に遭い、右半身まひの後遺症を負った。輝さんと章子さんは結婚から3週間しかたっておらず、前日には高島さんと3人で初めて、市地域交流まちづくりセンターでライブを開催したばかりだった。

 高島さんは2007〜10年に、就労継続支援B型事業所「コロポックルはこだて」(宝来町)で指導員を務めていた経験があり、「料理をしながら、高次脳機能障害に関する知識を夫妻に伝えることができれば」と相談に応じる。

 事故後も音楽活動を諦めず、新店舗で新たなスタートを切った。店内ライブは第2・4土曜、満月の日の月3回(午後8時〜同10時)。輝さんは左手を使いアフリカ太鼓、ブルースハープを演奏するほか、リハビリを兼ねて歌も。

 4月下旬には、3人で市内の特別養護老人ホームも慰問した。章子さんは「寝たきり状態を想定していたので、ここまで回復できてうれしい。つえを付いて自立歩行、一人で入浴も可能になった」、輝さんは「障害があっても頑張っています」。

 ライブは、ワンドリンクを注文する。営業は午後5時〜同10時。日曜・祝日定休。問い合わせは同カフェ(TEL080・4046・7946)へ。

提供 - 函館新聞社

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