上ノ国町長に4選 工藤氏に聞く「強い危機感持ち町政臨む」

update 2014/5/21 10:32


 【上ノ国】任期満了に伴う上ノ国町長選で無投票当選を果たした工藤昇氏(60)に4期目への意気込みを聞いた。

 ――4選を受けて。

 身が引き締まる思い。今後のまちを見ると、人口減や過疎化、少子高齢化など相当厳しい予測があるが、現実と受け止めて対応しなければならない。このままいくと、町がなくなるのではという思いもある。強い危機感で町政に臨みたい。

 ――支持者を前に人口減を危ぐしていました。

 いまの人口は5400人、2040年には2000人を切る予測に対し、非常に危機感を持っている。いかに減少幅を抑えるかが大事。打ってきた施策が芽が出てない部分もある。一刻も早い対応を図りたい。

 ――4期目の具体的な施策は。

 各種産業施策にはこれまで以上に力を入れる。さらに、子育て支援を強力にしたい。保育料と給食費、学童保育料などを全額免除し、まちぐるみで子どもを大事に育てる。  ――支援には議会側との足並みも必要です。

 議会とはいい意味でバランスを取ってまちづくりに臨むことができている。子育て支援は試算だと10年間で4億円かかるが、基金を設けて対応することも考えている。経済的な理由で子どもたちの未来や夢をつぶしたくない。生産高の向上と収入増があれば後継者もできるはず。目の前の危機に面と向かって対応しなければならない。

提供 - 函館新聞社

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