砂糖から化粧品 道立工業技術センター 地元企業と商品化へ
update 2014/5/14 10:22
道産砂糖を原料に生成したバイオポリマーの一つ「バクテリアセルロース(BC)」を用いた化粧品を、道立工業技術センター(函館市桔梗町)と北大、東京工業大の研究グループが開発、地元企業と商品化する計画を進めている。BCは函館に生息するチガイソ、アオサなどの未利用海藻でも生成する技術を確立しており、海藻原料の化粧品開発も期待される。
函館マリンバイオクラスター(中核機関・函館地域産業振興財団)、とかちABCプロジェクト(同・とかち財団)の連携成果。 砂糖は原料が調達しやすい一方、チガイソやアオサなどの海藻は採取時期が夏場に限られるため、供給面が課題。このため、まず砂糖で商品化に乗り出した。
BCは微生物が作るセルロースで、研究グループは未利用海藻から微生物を介してBCを生成する技術を開発。砂糖からBCを生成する技術も既に確立されている。
BCには保湿機能があり、道産生薬(江別市の農場で栽培)を配合することで薬効を持続させることができる。この化粧品を6月ごろから半年間、東京の美容外科クリニックで臨床試験(治験)し、皮膚への効果を確認する。結果が良ければ、今秋以降に都内クリックで販売、フランス、台湾、中国への輸出も目指す。
マリンバイオに参画する函館の企業が化粧品の製造・販売免許を取り、市場流通させる予定という。同センターの小林孝紀主査は「ラインアップを増やすため、海藻を原料に化粧品を試作することも検討中」としている。
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