海産物に函館ロゴ、第1号はイチヨ水産
update 2014/5/13 12:49
函館市は本年度から、昨年7月に作成した観光ロゴマークの商業利用を解禁している。一定の基準を設けて地元産の農水産物や加工品などに無償での使用を認めており、海産物販売のイチヨ水産(大手町、島崎周一社長)が“第1号”として水産物と加工品の2種類で許可を取得、地元で取れた海の幸で表示を開始した。
ロゴマークは「函」の文字を顔に見立てたデザイン。当初は観光PRに用途を限って運用してきたが、企業から要望を受けて4月から商業利用もできるようにした。水産物は函館沿岸や近海、市内漁港で取れた産品を対象に、農産物・畜産物・林産物は原産地表示を満たすものに対して認めている。加工品はイメージアップやPR効果が得られると判断した製品に対して、市外の業者にも認める。
同社は市水産物地方卸売市場で仲卸人を行っているほか、水産加工品の製造、販売を手掛けており、「函館にはいい魚が水揚げされており、ロゴがあれば末端の飲食店にも函館産の魚だと知ってもらえ、ブランド化にもつながる」(島崎社長)と早速申請。4月上旬に許可を得て直径9センチの円型シールをつくり、今月8日から使い始めた。
12日には同市場で地元産のキンキとガヤ(エゾメバル)を仕入れ、箱詰めした魚の上にロゴを乗せた。キンキは関東、ガヤは関西方面に出荷するといい、島崎社長は「函館は食のブランド。アピールを官民一体で進めれば、観光客の入り込みにもつながっていくのでは」と期待を寄せた。8月ごろから水揚げが始まるブリには、エラの部分に貼り付けてPRにつなげたい考えだ。
市によると、12日までに農水産品では水産物仲卸業者など5件、加工品は社会福祉法人など3件が承認を得ている。本来の観光PR目的では本年度に入り、新たに5社が承認を得た。
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