戦没者を慰霊 函館護国神社で例大祭

update 2014/5/12 10:14


 函館護国神社(真崎不二彦宮司)の例大祭が11日、青柳町9の同神社で行われた。道南の遺族会などから約300人が参列。詩歌や江差追分、松前神楽などを奉納し、戦没者を慰霊した。

 同神社は1869(明治2)年5月11日、箱館戦争で新政府軍の勝利が決まった日に創建。箱館戦争から第二次世界大戦までの道南出身の戦没者約1万3千柱を祭っている。

 真崎宮司が祝詞を奏上。家内安全や世界平和を祈念する巫女神楽「浦安の舞」に続き、家内隆昌や子孫繁栄を祝う「三番叟(さんばそう)の舞」、舞踊などが奉納され、参列者が拍手を送った。

 春山拓夫祭典委員長が「先の大戦で多くの若者が命を落とした。痛ましい、悲しいことは絶対なくしていかなければならない」とあいさつ。戦争で兄を亡くしたという函館市港町3の下村力さん(80)は「国のために戦って命を落とした人たちのおかげで、今の平和や繁栄がある。戦没者の願いを大切にしたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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