野外劇、場所移し継続…水上舞台は廃止へ
update 2014/5/11 10:36
国の特別史跡・五稜郭跡の石垣が一部崩落し、今夏の上演が危ぶまれていた函館野外劇は、五稜郭内の別の場所に舞台を移して開かれる見通しが立った。史跡を管理する文化庁が認める意向を示した。水上舞台がなくなるなどの変更はあるが、プロジェクトマッピングなど新しい試みを取り入れ、より見ごたえある舞台を作る考えだ。
野外劇の舞台となる場所を含む石垣部分に膨らみや欠けなどの危険個所が見つかったことを受け、主催者のNPO法人市民創作「函館野外劇」の会は、五稜郭内の広場に場所を移して上演する案を市教委に提出。9日に史跡を管理する文化庁から市教委に同案を認める意向が伝えられたという。同日、市教委から同会に上演許可の見通しが伝えられた。
同会は今後、市教委に舞台設置許可を申請し、許可が下りれば五稜郭での開催が可能となる。
同NPO法人によると、規模を縮小した舞台で、観客席は例年の1200席から800席へ変更。しかし、メインステージは例年の14bから16bへ拡大。水上舞台の変わりに、船などが登場するシーンはスクリーン上映で迫力あるシーンを作り、プロジェクトマッピングで中空土偶を投影する演出を計画している。
里見泰彦事務局長は「五稜郭で上演できる見通しとなり安心している半面、チラシやチケット発売などこれからが大変だという思いでいる。観客によかったね、と言ってもらえるような舞台を作っていきたい」と話している。
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