「ありがとう江差線」…河北小の窓に張り紙

update 2014/5/10 10:08


 【上ノ国】河北小学校(坂本景子校長、児童26人)では教室窓に「ありがとう江差線」の張り紙をして、11日の廃線を児童たちも見守っている。

 列車が校舎すぐそばを走り、校門と踏切も目と鼻の先。子どもたちが教室から眺める景色に常に江差線があった。

 同校では廃線を前に児童と教職員が積極的に江差線と古里の関わりを勉強。関係者を講師に招いて逸話を聞いたり、最寄りの中須田駅で切符を売っていた人と手紙のやり取りなどを重ね、3月にまとめの学習会を持った。張り紙はこのときに用意したものだ。

 5年生の佐々木諒真君(10)は「切符を売っていた人にインタビューしたり、78年間続いたことなど江差線の歴史を学ぶことができて良かった」、松塚愛実さん(10)も「昔は満員電車だったことを聞いて地域に親しまれていたということを感じた」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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