予想上回る津波判明 道が最新調査報告

update 2014/5/9 09:59


 【江差】道が道内の日本海沿岸の津波浸水予測図の点検と見直しを進める中、桧山振興局で8日、最新の調査報告があり、道南の自治体と消防や自衛隊など関係機関の計63人が説明を受けた。

 道は北大名誉教授の笠原稔氏を座長にワーキンググループを設置。調査では津波堆積物調査で奥尻島および北海道日本海沿岸南部(上ノ国〜せたな)で現行の津波浸水予測を上回る高さの津波堆積物が見つかり、笠原氏は「これらの地域では(1993年の)南西沖地震以上の津波が発生した可能性がある。現行の予測図は直近の地震を基にしているが、最新の調査からこれを上回る複数の津波が判明したため、見直しが必要だ」と提言した。

 ハザードマップについて「より詳細な地形図との比較でまちの特性も合わせて、再度各自治体や集落単位で津波浸水予測図の設定作業をしてもらいたい。まちの特徴を踏まえ、その場所に必要な避難路と避難場所を」とした。

 結びに「自分がいるところの海抜を把握することが大事。より高いところ、逃げ場のないところでは鉄筋コンクリートの高建造物に。避難で助かった人は日々の備えや決断の早さが安全につながる」と述べた。

提供 - 函館新聞社

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