高齢化率 初の30%突破 函館市 全国、全道上回る
update 2014/5/6 09:47
函館市の3月末日現在の住民基本台帳に基づく人口動態で、65歳以上の高齢者の割合が初めて30%を突破した。人口は2月末より1371人減少の27万2530人で、このうち高齢者は同297人増の8万2325人、75歳以上は4万1135人だった。高齢化率は同0・3ポイント上昇し、30・2%となった。依然として、全国、全道と比べても速いペースで高齢化が進行している。
総務省統計局の4月1日現在の人口推計では総人口1億2714万人に対し、高齢者3249万人で、高齢化率は25・6%。道が昨年10月末現在でまとめた高齢化率は26・7%となっている。
函館では、住基台帳(2012年6月以前は外国人を含まず)によると、高齢化率は2007年9月末に25%を突破。1年間に1ポイント前後上昇している。3月は進学や転勤などに伴い、1年で人口変動が最も大きく、例年4月には人口総数は増加するが、高齢化率が減少に転じることはなく、今後も30%台で推移するとみられる。
少子化や働く世代の流出も顕著で、05年3月末に3万4991人だった年少人口(0〜14歳)は今年3月末には2万8645人。生産年齢人口(15〜64歳)は同じく19万3099人が16万1560人にまで減少している。
市高齢福祉課は「函館は若い世代の働く環境が少なく、高齢化率の上昇は都市構造上やむを得ない部分がある」とする。現行の第5期介護保険事業計画(12〜14年度)における人口推計では、17年9月末の高齢化率は33・5%となり、市民の3人に1人が高齢者となると見込まれている。
15年には団塊の世代がすべて65歳以上となり、その10年後には後期高齢者(75歳以上)となる。同課は「国では2015年からの10年間を見据えた介護保険制度の見直しを進めている。市の次期介護保険事業計画でも、高齢者が住み慣れた地域で暮らしていける環境の整備が必要になる」としている。
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