昨年急逝の芸術家ヨークさんしのび追悼作品展

update 2014/5/3 10:09


 北斗市萩野を拠点に活動した現代芸術作家で、昨年5月に死去したヨーク・クリストさん(享年64)をしのぶ作品展が、3日から函館市弁天町14の旧大黒湯で開かれる。生前親交のあった市内在住の芸術家、ささきようすけさん(33)との二人展で、ヨークさんが生前残した素材を使って芸術家仲間らが作品を制作。「ヨークさんの世界に触れてほしい」と来場を呼び掛けている。13日まで。

 ヨークさんはドイツ出身で、世界各国を渡り歩いた後、1985年に旧大野町が気に入り移住。使い古された雑貨や廃材などを使った作品制作に取り組んでいたが、昨年5月、自宅の火災で亡くなった。

 ささきさんは4年前に四国から函館に戻り、芸術活動を通じてヨークさんと知り合い、互いに廃材を使うなど共通点があったことから意気投合。2012年に西部地区などで開かれたアートフェス「函館トリエンナーレ」の際、ヨークさんから「一緒に展示がしたい」と申し出があり、ともに気に入っていた大黒湯での二人展を約束していた。急逝から1年がたち、思い入れのある場所で追悼イベントを開くことにした。

 二人展でささきさんは、「地獄めぐり」をテーマに作品を発表。かつて銭湯だった会場の作りを生かし、アルミ板にペンで描いたドローイングや、七福神をイメージした絵画などを展示する。

 一方のヨークさん側は、親交のあった作家ら9人が、ストーブの煙突など、ヨークさんが残した素材を用いて作品を制作。制作者の一人、小宮伸二さん(53)はヨークさんの作品について「自由でありながら作り込み過ぎず、シンプルにまとめていた」と話す。

 二人展は午前11時から午後7時まで。一周忌の14日には、ヨークさんの自宅跡で無料の追悼パーティーを開くほか、15日午後7時からは市芸術ホールで、青森市在住の舞踏家、福士正一さんによる追悼舞踊公演(入場料1000円)も開かれる。問い合わせはささきさん(電話090・6280・0623)へ。

提供 - 函館新聞社

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