新幹線・青函高速走行求め協議会設立、道や青森など
update 2014/5/1 09:54
2016年3月開業予定の北海道新幹線で、貨物列車との「共用走行区間」となる青函トンネルなどでの高速走行の早期実現を目指そうと、道と青森県、沿線市町村、商工団体28団体が4月30日、協議会を設立した。同日、ロワジールホテル函館で開いた初会合では、国への要望活動などに連携して取り組むことを確認した。
協議会の名称は「青函共用走行区間高速走行早期実現協議会」。
新青森―新函館(仮称)間約149キロのうち、青函トンネルを含む82キロは在来線との共用区間。最高時速260キロの新幹線は、貨物列車とすれちがう際、安全確保のため時速140キロに減速しなければならない。
国は、開業2年後の18年春から1日1往復で時速200キロ以上の高速運行する案を固めている。函館・道南や青森県は、利便性や波及効果の点から全ダイヤでの高速走行実現が不可欠として協議会設置を決めた。
会合の冒頭で、青森県の青山祐治副知事は「全ダイヤ高速走行が本来の姿。地域で勝ち取るために共に頑張ろう」、道の荒川裕生副知事が「地域の活性化に向け高速走行問題の解決は不可欠だ」と意欲を示した。
国への要望活動として、高速走行の着実な実現と増便、さらに中長期的な視点で全線ダイヤの実現を求めることを申し合わせた。
意見交換で、函館市の工藤寿樹市長は「道、青森県が連携することで今まで以上に国への働き掛ける力が強まる」と期待を寄せた。
国などの試算によると、同区間を時速140キロで走った場合、新函館―新青森間は57分かかるが、時速260キロでは18分短縮され、39分で走行できる。
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