中古コンナテを観光案内所に、函大生が実証実験へ

update 2014/5/1 09:54


 函館大(溝田春夫学長)の4年生2人が5月3日から、JR函館駅〜ベイエリア間の中継地点(大手町5)に、中古貨物コンテナを設置して無料の観光案内所を運営する実証実験を始める。少ない初期投資で小規模店舗を開業できるビジネスモデルを検証。この通りが新たな観光ルートとなり得るか調査するのも狙いだ。

 津金孝行准教授のゼミに所属する山田潤さん(21)、新明巧さん(21)が卒業研究として取り組む。コンテナ(幅3・7メートル、奥行き2・5メートル)は、函大地域連携コーディネーターの高橋和将さんの私物。JR貨物は輸送に使えなくなった中古コンテナを販売しており、価格が20万円程度と安く、頻繁な運搬に耐えられる強度。トラックで容易に運搬でき、廃棄品のリサイクルという点でエコ=Bテントより丈夫で移動販売機能も持つ利点がある。

 はこだてビールの協力で中庭にコンテナを設置。同所は、函館駅・朝市方面からベイエリアに向かう観光客が「不安になるところ」(津金准教授)と判断、案内所を設けて対応する。

 期間中(6日まで)は1日当たり学生ら8人程度が参加。観光客に道案内したり、ベンチやテーブルを置いて無料休憩エリアを提供したりする。

 このほか、案内所に対する評価アンケートを取り、通行料調査なども行う。汎用的な空間提供の可能性を探り、夏には焼き鳥店(販売店舗)としての活用を目指す。

 山田さんと新明さんは「初めての試みで、いろんな人に協力してもらっているので、良い結果が出せるよう頑張りたい」と意気込む。実験は午前11時〜午後4時。雨天中止。

提供 - 函館新聞社

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