4月の道南雨不足、露地野菜に不安

update 2014/5/1 09:53


 4月の道南はカラカラだ。29日現在で函館の降水量は7・0ミリ(平年70・1ミリ)、北斗も3・0ミリ(同69・7ミリ)と極端に少なく、乾燥状態が続いている。ニンジンなど露地野菜の生育に不安を抱く農家は「1日も早く、ひと雨ほしい」と願う。

 気象庁によると、函館では4月11日の0・5ミリを最後に雨が降っていない。北斗でも同10日の2・0ミリ以降、雨が遠ざかっている。函館地方気象台は「4月は比較的、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。低気圧が北海道付近を通過する日もあったが、渡島半島に大きな影響はなかった」と説明する。

 七飯町中島の浅野宏隆さん(51)=町野菜生産出荷組合組合長=は、トンネルマルチによる早出しニンジンを3・5ヘクタール作付けする。「土壌水分が少ないので、生育が1週間〜10日程度遅れている。高温や土壌の乾燥で、遅くまいたものは発芽が悪くなる可能性がある」と心配顔。同じくトンネルマルチ栽培のダイコンも生育遅延が懸念されており、浅野さんは「まとまった雨が降ってほしい」と話す。

 少雨傾向を受け、渡島農業改良普及センター(北斗)は4月25日、技術情報を出して農作物の管理を徹底するよう農家に呼び掛けた。早い人で4月中旬から定植が始まった長ネギは、圃場(ほじょう)が乾燥しているため活着に時間が掛かったり、葉の生育が十分に進まなかったりする影響があるという。「畑づくりをしたら、土壌が水分を含んでいるうちに早めに定植することや、カンカン照りの日には定植しないことなどに注意してほしい」と同普及センター。

 同気象台は、1日午後に気圧の谷の通過により渡島管内で約10ミリの雨が降ると予想している。

提供 - 函館新聞社

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