ナショナル・ジオグラフィック協会会員が函館で取材

update 2014/4/30 10:04


 「ナショナル・ジオグラフィック協会」(米国)の会員で、全世界で活躍する写真家クリス・レイニア氏(55)が29日、函館入りした。北海道運輸局がビジット・ジャパン地方連携事業の一環として招請し、道内の縄文文化やアイヌ文化を取材し、世界中に発信してもらう狙い。函館では、縄文文化交流センターや北方民族資料館を訪れた。道内には5月4日まで滞在予定。

 レイニア氏は「ナショナル・ジオグラフィック・トラベラー」の寄稿編集委員を務め、世界の少数民族の言語保存活動にも力を注いでいる。道運輸局では北海道新幹線開業後、欧米からの個人旅行客がジャパンレールパスを利用して訪れることを期待し、世界的に影響力のあるメディア関係者に北海道独自の歴史や伝統文化を発信してもらおうと同氏を招請した。

 縄文文化交流センターでは、阿部千春館長が案内役を務め、「縄文人は動物やものに魂があって、その魂を送る儀式を行っていた。アイヌ文化にも共通性があり、現代の日本文化にも受け継がれている」などと紹介。レイニア氏は熱心に質問を返し、国宝「中空土偶」を前にした際には「美しい」と感嘆の声を上げた。

 レイニア氏は「縄文文化は素晴らしい。世界中の人が北海道を訪れて、この文化遺産を見てみたいと思うはずだ」と話した。

 阿部館長は「現代につながる縄文時代の精神性に高い理解と関心を示してもらった。世界遺産登録に向けた動きに対しても応援すると言ってもらい、非常に心強い」と話していた。

 同氏は30日以降は白老町や平取町、浦河町などを訪れ、アイヌ文化を中心に取材する。

提供 - 函館新聞社

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