湯川33観音もっと知って 函館山から移設100年17、18日記念行事

update 2014/4/29 10:21


 江戸時代の天保年間に函館山に置かれていた33の観音像が湯川地区に移されてから今年で100年を迎える。北海道最古とされる観音像で、現在は湯川寺の境内に安置されている。節目を記念し、5月17、18の両日、湯川寺(湯川町3)で記念行事が開かれる。

 観音像は江戸時代の天保年間、山の麓にある称名寺の住職の呼びかけに応じた檀家の蛯子長兵衛が西国三十三観音の分霊所を作る計画を立て、1834年に完成。97(明治30)年ごろ、函館山が旧日本軍の要塞建設のため一般人の立ち入りが禁止になり、観音像は称名寺などに下ろされた。1928(大正3)年に当時の湯川村に移設し、75年に湯川寺境内に集められた。

 記念行事は、「観音様が来湯100年を迎え、市民にも広く知ってもらえれば」と実行委(門脇義治実行委員長)が企画。当日は称名寺の須藤隆仙住職による特別法話や33観音像めぐり、江戸時代の函館山33観音の位置を示した絵図など約100枚のパネルが並ぶ企画展、関連映像の放映などが行われる。

 門脇実行委員長は「観音様は山掛けと言って娯楽の一部として大勢の人に親しまれてきた。観音様の由来などを知る機会になれば」と話している。

 両日とも午前10時〜午後5時。特別法話は17日午後2時、説明付き観音めぐりは17日が午前10時、18日が午後1時。参加無料。写経・写仏は300円。問い合わせは門脇さん(TEL0138・57・6259)へ。

提供 - 函館新聞社

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