お客さま本位の経営を サービス学会十勝バス社長講演

update 2014/4/29 10:20


 サービス学会(会長・新井民夫芝浦工業大教授)の国内大会が28日、公立はこだて未来大で始まった。サービス実践で有名な十勝バス(帯広)の野村文吾社長が「お客さま密着!で地域に貢献する十勝バスの経営〜40年ぶりの利用者増加の実例」と題して特別講演した。

 同学会は2012年10月に発足した新しい学会で、昨年の京都での第1回国内大会に続き2回目。初の函館開催となり、経営や経済、情報、統計、工学など多彩な分野から約150人が集まった。

 野村社長は、お客さま本位に立った創意工夫で会社を再建。「バスは移動の手段であり、目的ではない。だから目的を提案することが重要」と強調し、目的別時刻表や日帰り路線バスパックなどの営業強化策について話した。北海道新幹線の新駅からの二次交通手段の整備にも触れ、「二次交通はあったと言える。既存のインフラをお客が求める形でいかに提案していくかがポイント」と述べた。

 29日は午後2時から、未来大講堂で、鶴雅グループ阿寒グランドホテル(釧路)の大西雅之社長が特別講演する。入場無料。

提供 - 函館新聞社

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