今冬節電7.9%減 函館市 2年連続で目標上回る

update 2014/4/28 10:29


 函館市はこのほど、市有施設で取り組んだ今冬の節電行動計画(昨年12月〜3月)の最終実績をまとめた。対象239施設の期間中の使用電力量は2010年度同期比7・9%減で、目標に掲げた7・0%とともに、12年度の実績(7・4%)を上回った。市環境部は「節電2年目となり、各施設の地道な取り組みや意識が定着した結果」とみている。

 239施設のうち、電力使用量が約20%を占める日乃出クリーンセンターは、4カ月間で1・4%削減。自家発電ができる3号炉の定期修繕工事を12月と3月に分けて実施したことで電力の購入量が増したが、10年度比をわずかに上回った。

 また、全体の使用電力量の約6%を占める市役所本庁舎(東雲町)は前年度から8・4ポイント改善し、15・0%削減した。市総務課は「職員の意識浸透に加え、前年度よりも温暖、小雪だったため、ロードヒーティングの使用が減った」としている。また市営競輪場(金堀町)も、前年度から8・5ポイント改善され、21・8%削減した。

 239施設のうち最も削減率が大きかったのは、望路会館(岩戸町)の69・4%。次いで御崎会館(恵山町)の67・4%、恵山コミュニティセンター(日ノ浜町)の57・5%と、東部4地域の地域会館で削減幅が大きかった。利用者増加などで59施設が目標値に達しなかった、前年度(86施設)を下回った。

 病院や福祉施設など、数値目標を設定しなかった27施設では0・2%削減。同部は「市立函館病院で基準年から機器類が増加しており、業務が拡大している影響」とみている。

 今夏の節電については、現段階で対応は未定。同部は「これまで通り出来る限りの節電に努め、政府から要請があれば行動計画を策定する」としている。

提供 - 函館新聞社

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