紫アスパラ 収獲進む…ソーシャル・エイジェンシー協

update 2014/4/26 10:19


 【北斗】北斗市細入の農業用ハウスで、道南でも珍しい紫アスパラガスの収穫が進んでいる。グリーン種に比べ、生のまま食べられて甘みが強く、シャキシャキとした食感が特徴。長さをそろえるため、切り取った茎の部分を漬物に利用することも研究している。

 栽培するのは、環境保全や食育に取り組むNPO法人ソーシャル・エイジェンシー協議会(函館市富岡町1、榊清市代表理事)。紫アスパラは植え付けて4年目の春から収穫となり、今年3月末から始まった。ハウス3棟のうち1棟(990平方メートル)で、現在1日当たり4、5キロを収穫。5月になると同10キロに増える。長さ30センチで鎌で刈り取り、出荷規格は27センチ。収穫は10月まで続く。

 同NPOは設立した2000年から、食品残さを微生物で発酵、さらにミミズに食べさせ、ふんを採取して自家製堆肥(特殊肥料)を作る。この肥料を使うことで農薬と化学肥料を使わずに栽培できる。

 紫アスパラは、抗酸化作用があるアントシアニンの含有量がグリーン種より10倍多いとされる。収穫物は函館市内の約30軒のホテル、レストランなどにプレゼントしており、評判がよければ、今後取引を行い、価格は1キロ当たり3300〜3800円を想定。同NPOが運営する飲食店「有機ダイニングゆうき」(亀田本町23)でも料理に使っている。

 榊さん(74)は「道南ブランドとして育て、北海道新幹線の物産コーナーでも販売したい。地元で太鼓判を押してもらって、将来は海外への輸出を目指す」と話している。

 問い合わせは榊さん(ファクス0138・44・2388)か(TEL090・3773・3003)へ。

提供 - 函館新聞社

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