函館・大船で山火事
update 2014/4/26 10:19
25日午後0時45分ごろ、函館市大船町の山林で火災が発生した。消防車両が現場に進入ができず、消火活動が難航。市は渡島総合振興局を通じて陸上自衛隊に災害派遣を要請した。札幌からヘリコプター4機が出動し、空中からの散水で同6時半ごろまでに現場をほぼ制圧、少なくとも約25ヘクタールを焼失したとみられる。けが人はいなかった。再燃する可能性があることから、26日午前7時から消火活動を再開する。
市消防本部によると、船で海上にいた地元住民が山から煙が出ているのを見つけて通報。消防車両11台、消防職員と団員合わせて約105人体制で現場に向かったが、車両が進入できず、消防隊員らが背負い式の消火資器材を持って徒歩で山をかけ上がった。
市は午後1時半に同本部からの第一報を受け、地域防災計画の林野火災対策に基づき、農林水産部を中心とした情報収集、連絡体制を整えた。陸上からの消火活動が困難となったため、同3時ごろ、同振興局長が自衛隊を要請した。
市は火災現場の東約1キロに位置する大船地区緑地広場グラウンドを臨時のヘリポートとし、空中からの消火活動に備え、必要な資器材を八雲町の渡島森林管理署などに手配した。
自衛隊からは函館駐屯地隊員や、札幌丘珠駐屯地のヘリコプター計4機などが出動。ヘリは午後4時半ごろに鹿部上空に到達。同グラウンドで800リットルの水のうを装着し、午後6時5分ごろに散水を開始し、2機で陸上と海上からの給水を繰り返し、計8回の散水で現場をほぼ制圧した。
函館地方気象台によると、函館市内では24日明け方から乾燥注意報が発令されていた。今月1日からの降水量は平年比約10%の7ミリで、乾燥した状態が続いていた。
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