大間原発差し止め訴訟 市長、初弁論に出席へ 第1回口頭弁論7月3日で調整
update 2014/4/25 10:07
函館市の工藤寿樹市長は24日の定例会見で、7月3日で調整を進めている大間原発(青森県大間町)建設差し止め訴訟の第1回口頭弁論に出席し、裁判の冒頭で意見陳述を行う意向を明らかにした。
市は4月3日に建設差し止めと原子炉設置許可の無効確認を求め、国と電源開発を相手取り東京地裁に提訴。6月の定例市議会終了後に口頭弁論を行う方向で調整している。
同市長は初弁論の際に、弁護団から1時間程度の意見陳述を求められているとし「具体的なものも加えながら、大間原発の進め方の問題点を訴えたい。周辺自治体の意見が反映されない理不尽さを訴えることが一番」と強調。さらに「事故の時にどう対処するかがあいまいで、個々の自治体に丸投げされている。ハード面だけ強化することは第2の安全神話に過ぎない」と指摘した。
また、静岡県が中部電力浜岡原発で重大事故が起きた場合、原発から半径31`圏の86万人の避難が完了するまでに30時間超かかるとするシミュレーションを公表したことに関し、同市長は「函館の場合も大混乱になるのは目に見えている。確定的には言えないが、30時間では不可能ではないか」との見解を示した。
訴訟への寄付金は23日午後4時現在で467件、1684万2933円に上っており、同市長は「1カ月たたない中で市民や全国から賛同、応援をいただき心強い。市内の各団体が寄付の意向を示しており、5月の総会シーズンが終わればさらに増えてくるのでは」と話した。
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