青函が互いに情報発信 観光分野で進む連携
update 2014/4/24 09:59
2016年3月の北海道新幹線開業まで2年を切り、青函両地域で連携の機運が高まっている。特に観光分野での連携は活発化しており、互いに相手地域の観光情報を発信する取り組みが始まった。協力して全国各地から観光客を呼び込むことはもちろんだが、青函域内での交流を促進させることも狙いのひとつだ。
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函館タクシー(函館市日乃出町、岩塚晃一社長)は23日、タクシー全90台の車内に弘前市のサクラを紹介する写真集、助手席のヘッドレスト部分には絵はがきを設置。昨年初めて実施して市民や観光客に好評だったことから継続した。
岩塚社長の発案。きっかけは函館市が青森、弘前、八戸市との広域観光圏形成に向けて動き出したこと。岩塚社長は「新幹線開業が迫る中、青函連携の強化、互いの観光振興につなげていければ」と力を込める。
今年は弘前側でも同様の取り組みがスタート。同市のタクシー会社、北星交通が協力し、函館の観光パンフレットを車内に設置。市民や観光客に函館のPRに一役買っている。弘前観光コンベンション協会の坂本崇事務局長は「行政が旗を振って始まったわけではない。民間ができることを積み重ねていくことが重要で、本当の意味での青函連携なのでは」と語る。
■津軽海峡二都物語
弘前観光コンベンション協会も北海道新幹線開業に照準を合わせる。18日に発行したまち歩きガイドブックは、「津軽海峡二都物語」と題し、弘前の観光スポットのほか、函館を大々的に取り上げた。毎年発行するものだが、函館を特集するのは今回が初めてという。
同協会は「函館と弘前の共通点のひとつは洋風建築。対比する形で紹介したことが特徴」とする。これまでは弘前市内でしか販売していなかったが、函館市内の書店でも購入できるようにした。坂本事務局長は「新幹線は遠くから人を運ぶだけではなく、双方の行き来を活発にすることにも力を発揮する。青函の距離は確実に縮まっている」と話した。
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