学校給食に地場産ヨーグルト
update 2014/4/10 10:01
学校給食へ地場産食材や製品の普及を進めている函館市教育委員会は本年度から、函館酪農公社(中野町)が製造する「函館PGヨーグルト」を導入した。PGは糖タンパク質「プロテオグリカン」の略で、カルシウムの吸収や骨への定着にも作用するといい、市販化に先駆けて、9日から学校給食での提供が始まった。
サケの鼻軟骨などから抽出できるPGは、医療や美容分野での活用が注目されている。同社は独自技術でヨーグルトへの配合研究を進め、2012年に高級ヨーグルト飲料として首都圏の百貨店などで販売を開始し、好評を得ている。
これまでの開発技術を生かしてPGの配合量を変えて製品化。地場産食材の導入を進める市教委の意向とも合致し、採用された。同社の金子岳夫開発企画室長は「子どもたちや高齢者にも食べてもらいたい。PGは保水力が強く、ヨーグルトの離水が起きにくいのも特徴」と話し、スーパーなど小売店での販売に向けた準備も進めている。
函館港小学校(平馬隆司校長、児童411人)では9日が今学期初の給食。子どもたちの人気筆頭格のカレーライスとサラダにPGヨーグルトが登場し、教室にはおいしい笑顔が広がった。4年生の中里望羽(みはね)さん(9)は「少し固めだけど滑らか。家でも食べたい」と話し、工藤優斗(まさと)君(9)は「普段食べているヨーグルトと違い、ちょうどいい甘さでおいしかった」と話していた。
平馬校長は「食べることを通じて、地域の産業に興味を持ち、さまざまな仕事とのかかわりを知るきっかけにもなってほしい」と話していた。
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