山菜採りクマに注意 複数で行動 グッズ携帯を
update 2014/4/7 10:17
今月4日にせたな町で発生したヒグマによる負傷事故を受け、道警函館方面本部地域課は、ギョウジャニンニクなど山菜採りで入山する人に対策を取るよう注意喚起している。山では単独行動を避け、音の出るクマよけグッズを携帯するなど準備が必要。函館市内のホームセンターでは、多彩なグッズが店頭に並び始めている。
同課によると、同本部管内での昨年のクマ目撃情報や負傷件数は159件184頭。昨年4月16日には、同町で死亡事故が起きており、死傷者数は道内5方面本部で最も多い計3人となった。
今年は3月24日に厚沢部町でクマの足跡が見つかったのを皮切りに、4月4日までに森町、長万部町も合わせて目撃、負傷が5件(前年比3件増)となっている。
4月5日には、七飯町大沼町で体長1・3メートル、体重80キロ、推定3歳のクマを捕獲。同課は「腹をすかせたクマの活動が活発化している。ラジオ、鈴などクマに遭遇しないための準備を十分にしてほしい」と強調する。
重大事故を防ごうと、ジャンボイエロー港店(港町3)では、クマよけ用の鈴やバクチク、火薬で鳴らすおもちゃのピストルなどを陳列。ラジオを使うことも効果的だという。いずれも音を出すことで、クマが警戒して近づかないようにする。同店は「暖かくなり、山菜採りのために入山する人が増えると、商品が動きだす。人の存在をクマに知らせることが最も重要」と呼び掛ける。
クマによる被害のほか、遭難にも注意が必要。同本部によると、昨年4〜9月の山菜採りなどの山岳遭難件数は11件。うち1人がいまだ行方不明。昨年は4月の遭難が4件と多かったことを踏まえ、「採ることに夢中になり、どこを歩いているのか分からなくなることもある。防寒具や軽食を持ち歩くことも大事。知らない山には単独で入らないようにすべきだ」と注意を促す。
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