チリ沖地震の津波、函館と森で最大20センチ観測
update 2014/4/4 09:50
チリ沖で2日に発生した大地震に伴う津波が3日、道内の太平洋沿岸にも到達し、道南では函館港と森港でそれぞれ最大20aを観測した。気象庁は同日午前3時に道南を含む太平洋側に津波注意報を発令、午後6時に解除した。函館市内では、消防車や市の広報車が市民に海岸に近づかないよう注意を促し、一時緊迫した。
同市では2日夜、市役所本庁舎に防災担当職員を待機させたほか、津波警報発令時に対策本部を開設することになっている市総合保健センターでも職員が準備を進めた。同庁の注意報発表と同時に、市内の携帯電話のメールに一斉に届く「緊急速報メール」を配信したほか、「ANSINメール」などでも周知。最大23台体制で広報車を走らせて注意を呼び掛けた。
函館港に面した市水産物地方卸売市場(豊川町)では、当初の津波の予想到達時刻が、競り開始時刻の午前6時と重なったため、競りの開始を30分遅らせた。
市消防本部では、恵山や椴法華などの東部地区で3人ずつ増隊して非常時に備え、1時間ごとに車両で広報した。
北斗市は3日午前2時すぎから、防災担当の総務課職員が先行待機。非常配備体制を取り、主査以上の職員約50人が出勤し、課ごとに警戒に当たった。自主避難勧告はしていないが、同5時から沿岸の住民センター9カ所に避難所を開設。このうち久根別住民センターに17人が自主避難した。
道警函館方面本部警備課は警備災害対策室を立ち上げ、本部管内9署のうち、6署にも対策室を設置。約160人体制で、自治体と連携して情報収集や沿岸パトロールを行った。同課は「混乱はなく、けがや損壊の情報はなかった」とした。
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