筋ジストロフィー 田村さんの油絵見て
update 2014/3/22 10:34
筋肉が衰えていく病気「筋ジストロフィー」を抱え、国立病院機構八雲病院に入院している田村忠規さん(31)が制作した油絵「埠頭(ふとう)から見た景色」が、障害者の就労を支援するNPO法人「セラピア」(函館市亀田町20、平田聡理事長)内に展示されている。今月末まで。
田村さんは、生まれつき筋ジストロフィーの障害を持ち、24時間人工呼吸器を着けて生活。社会とのつながりを持つため、院内の就労活動支援プロジェクト「コレクトスペース」に通っている。同プロジェクトでは、セラピアが発売する「いか姫のつぶやき癒しカレンダー」(今年で第4弾)のイラストをパソコンで制作するなどしており、今回、田村さんの油絵を披露する場としてセラピアが快諾した。
田村さんは指先しか動かないため、電動イーゼルでキャンバスを移動させながら筆やパレットなどの道具を工夫して油絵を描く。今年で16年目となり、油絵が生きがいの一つ。現在12枚目の制作を進めているという。
展示作品(F6サイズ)は10作目で、神戸港の写真を見ながら制作に3年近くを費やした。船や建物、海、空を柔らかく温かいタッチで表現。田村さんは「建物の部分が細かい作業で苦労した。海と空の色合いを見てほしい」と話す。
平田さんは「神戸に行った気分になって制作した雰囲気が伝わる。力作なので、ぜひ見に来て。4月以降もどこかで飾ってもらえたらうれしい」と呼び掛けている。
セラピアの営業時間は午前10時〜午後6時。問い合わせはセラピア(電話0138・45・1287)へ。
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