土笛 優しく心強く…縄文笛さんコンサート

update 2014/3/22 10:34


 函館市縄文文化交流センター主催の縄文笛コンサートが21日、臼尻町の同センターで開かれた。視覚障害を抱えながら、自ら粘土を焼いて作った土笛を演奏している縄文笛毅(本名・柴田毅)さん(46)=神奈川県在住=が、優しくも力強い音色を奏で、来場客を太古の世界へといざなった。

 同センターの展示室を使ったコンサートは初めての試みで、約60人が来場。縄文笛さんは生まれつきの弱視で、大学在学中にインドで病に倒れて視力をほぼ失ったが、療養中に偶然出合った土笛に魅せられ、土笛製作を開始。1989年から自作の笛に「縄文笛」と名付けて、演奏活動を続けている。

 縄文笛さんは「縄文人がどのような思いを土笛に込めていたのかを知ってほしい」とあいさつ。自作の土笛や、垣ノ島遺跡の出土品を見本にNPO法人市埋蔵文化財事業団職員が製作した土笛などを使って自作の曲を披露した。

 土笛の素朴な音色とともに、足で地面をたたく音や鈴の音を重ねることで、縄文の世界をエネルギッシュに表現し、来場客から大きな拍手を受けていた。

提供 - 函館新聞社

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