市内でデイサービス競争激化
update 2014/3/16 10:24
日帰りで機能回復訓練や介護サービスを受けるデイサービスが函館市内で急増している。市介護保険課によるとこの2年間で約20施設が開業し、1月末現在で85カ所となった。利用者獲得に向けた競争が激化しており、各施設は独自のサービスで付加価値を高めている。
今年2月に開所した「デイサービスever」(鍛治1、小林義隆社長)は、作業療法士監修メニューによる機能訓練「アクティビティ」に力を入れる。
脳卒中などによる後遺症で半身まひになった人に対し、箸使いや瓶のふたを開ける動作を補助する道具「自助具」の練習や、鏡を使って動作機能の回復を促すミラーセラピーなど、その人に合わせた個別のメニューを提供する。管理者の庭田淳さんは「脳に刺激を与えることで認知症予防にもつながる。家庭にあるような道具を使い、自宅でもできる訓練を楽しみながらしてもらう」と話す。
乃木町の「デイサロン乃木」(出村ゆかり代表)は昨年10月にオープン。温かみを感じるカフェのような空間が特徴。「これまでになかったデイサービスを作りたかった」と出村代表。
月数回、パンやそば打ち、茶道などの講師を招いた本格的なレクリエーションを実施するほか、利用者の誕生日にはケーキを作ることも。出村さんは「家に閉じこもりがちな高齢者の方が明るく過ごせる癒しの空間にしたい」と話す。
木材・流通大手のテーオー小笠原(小笠原康正社長)は昨年10月、北浜町に「ハートToハート北浜」を開設。デイサービスほか、サ高住やショートステイなどを併設する複合型高齢者施設だ。
同施設の自慢は入浴サービス。温泉大浴場があり、洗い場には人気化粧品メーカー「ザ・ボディショップ」のボディーソープを用意。また、リラクゼーションスペースには医療機関などで導入されているウオーターマッサージャー「アクアタイザー」、多目的ホールにはカラオケ、電子ピアノ、タブレットパソコンを設置するなど充実した設備が整っている。同社の小林高志課長は「それぞれが自分の好きなことをできるので男性の利用者さまも多い。ソフトの面でもおもてなしの心できめ細やかなサービスを提供する」としている。
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