行方不明の斎藤さん 山仲間が自主捜索へ 15、16日延べ40人で

update 2014/3/15 10:02


 2月から行方不明になっている函館市新川町、無職斎藤浩敏さん(78)が北斗市中山の毛無山(標高750b)で遭難した可能性があるとして、斎藤さんが所属する山岳団体・函館ブリガンズ山岳会(草刈信行会長)の会員ら有志メンバーが15日から、同山を自主捜索する。捜索に先立ち14日、毛無山付近で対策会議を開き、登山ルートなどを協議した。

 関係者によると、親族が2月23日以降、斉藤さんの携帯電話に連絡したが、応答がなく、今月2日に電波が途絶えたという。4日午前に毛無山登山口付近で同山岳会の遠藤哲二さん(81)が斎藤さんの車を発見。同日から3日間、函館中央署や道警函館方面本部が毛無山を捜索したが、見つかっていない。その後、斎藤さんの自宅から7、14、22日に毛無山を登ったメモが残されていたことなどから斎藤さんと親しいメンバーを中心に自主捜索を決めた。

 会議では、捜索隊を2班に分けて毛無山と、近くの設計(もっけ)山(702b)の2カ所から登山を開始し、携帯電話の電波が届いていた場所に絞って山道の雪を踏み固めながら進むことを確認。このほか、同市中山の「出会いの滝パーキング」を現地本部とすることや函館開発建設部に駐車スペースを確保するための除雪を依頼した。

 捜索隊には函館市内のほか、札幌市などからの参加者もあり、15、16日の両日で延べ約40人が入山する予定。15日は午前7時から開始し、午後3時をめどに終了する。

 同山岳会創設当初からの付き合いがある草刈会長は「元気に山を下りてくると思っていたが…。一刻も早く見つけてあげたい」と話す。斎藤さんと50年来の仲間で、一緒に100回以上登山した遠藤さんは「普段は口数が少なかったが、すごく誠実な人。見つけて早く会いたい」と切実な思いを語った。

提供 - 函館新聞社

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