市公民館を大規模改修
update 2014/3/14 09:59
函館市教委は新年度に、市公民館(青柳町)の大規模改修を実施する。建設から80年以上経過し老朽化が進んでおり、2億3000万円を投じ、耐震補強とともにエレベーターを新設するなどバリアフリー化を進める。7月着工、来年4月の再オープン予定。
公民館は鉄筋コンクリート造地下1階、地上2階建て延べ1230平方b。1933(昭和8)年に篤志家の寄付を得て函館青年会館として建設され、47年から公民館として開館。コンサートやサークル活動の場として幅広く使われており、昨年度は約2万9100人が利用した。
2009年度の耐震診断では国の基準値を満たしているが、コンクリートの劣化が確認され、10年にも有識者による懇話会から時代のニーズに合った整備が必要との提言を受けていた。
坂の中腹に位置し、建物に入るには正面玄関前の階段を上らなければならない構造で、高齢者の利用が多い点を踏まえて改修。建物の左横に地下1階と1階を結ぶエレベーターを設置し、正面玄関前の階段も段数を減らすして傾斜を緩める。トイレも増やし、多目的トイレも設置する。
講堂は、座席の前後幅が狭かったことから間隔を広げる。座席数は346席から282席に減少するが、後部座席を車いす対応にする。また、騒音の大きさが指摘されていた講堂内の暖房施設を取り換え、演奏に配慮する。
市教委は「レトロな雰囲気を残してほしいという声が大きかった。外観は極力手を付けずに延命措置を講じ、利便性向上を図りたい」(生涯学習文化課)としている。
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