自転車観光 青函圏で

update 2014/3/11 10:16


 自転車と観光を組み合わせた「サイクル・ツーリズム」を青函両地域の新たな観光の目玉にしようと、函館開発建設部は10日、函館市末広町のアクロス十字街で初の研究会を開いた。津軽海峡をまたぎ、国内、海外から観光客を呼び込む考えだ。両地域の関係者約40人が、意見交換しながら可能性を探った。

 本道の夏は涼しく、豊かな自然、景観を楽しめるとあって海外客を中心にサイクル・ツーリズムの人気が高まっている。2012年には北海道商工会議所連合会などが中心となってサイクル・ツーリズム北海道推進連絡会を組織。道東でも海外客の自転車ツアーが増加しているという。

 ただ、道南ではこれまで目立った動きがなく、道内では後発地域。一方、青森県はサイクル―に力を入れており、2年後に迫った北海道新幹線の開業を見据え、道南側から連携を呼び掛けた。

 研究会には両地域の行政、民間の関係者が参加。開発局が、国内と台湾で行ったニーズ調査の結果を紹介。台湾では自転車観光の人気が高く、本道への来訪希望者も多いことが報告された。また、課題として、コース設定やガイドなどの人材育成、休憩場所の設置などを指摘した。今後も研究会を重ねて課題解消に向け話し合い、両地域の連携組織を立ち上げたい考えだ。

 函館サイクリング協会の高坂克也理事長は「道南は道東に比べて直線が長く続く道路は少ないが、大沼や追分ソーランラインなど楽しんでもらえるコースは多い。青函連携に協力していきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社

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