フードカン移転へ 同じ駅前地区 4月中に再オープン

update 2014/3/9 10:26


 JR函館駅構内の道南産品アンテナショップ「フードカン」(伊藤隆史店長)が、今月末にいったん閉店し、同じ駅前地区に移転することが分かった。運営するノーステック(橋本真一社長)は「テナント契約満了のため」と説明。4月下旬にも再オープンさせる考えだ。また、駅構内の飲食店「ブォン・ヴィアッジョ」も今月23日で閉店する。

 フードカンは、渡島総合振興局の委託事業として昨年8月にオープン。39平方bで、タマフクラやガゴメコンブ製品、松前漬けなど300品目を扱う。

 貸主「ジェイ・アールはこだて開発」との契約は当初、昨年12月末までだったが、今月いっぱいに延長。4月以降の営業継続についても交渉したが、話がまとまらなかったという。

 2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、移転先を駅前で選定。スタッフは1人減の4人となる。WAKOビル(若松町)の再開発で、16年には商業施設とマンションの複合ビルがオープンするため、この商業スペースに入居しマンション住人らの需要を見込む。

 橋本社長は「移転先では売り場面積が狭くなるが、道南産品をさらに発掘し新しい発見ができる店づくりを目指す。6割を占める地元客を引き続き大切にしたい」と話す。

 駅構内のショッピングモール「ピアポ」は03年、函館駅のリニューアルオープンに合わせて誕生。ジェイ・アールはこだて開発によると、直営店5店舗、テナント7店舗が入る。JR北海道は駅内をリニューアルしたいという意向があり、2店舗の閉店はそれに伴う措置とみられる。リニューアル計画についてジェイ・アールはこだて開発は「正式にお話しできる段階ではない」、JR北海道広報は「未定」としている。

提供 - 函館新聞社

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