ホビットが介助犬デビュー、田畑さん「心強いパートナー」

update 2014/3/7 09:44


 函館市千代台町の学生田畑つかささん(23)の生活を支えるホビット(雄、2歳)が先月、名古屋市で行われた認定試験に合格し、介助犬としてデビューした。手足にまひがあり、車いすを使う田畑さんは「身の回りの小さな補助とともに、ホビットはとても心強いパートナー」と話している。

 ホビットはラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーのハーフ犬。昨年2月末から介助犬としての訓練を重ね、9月からパートナーとなる田畑さんと合同訓練を開始。先月13日に名古屋市内で実技試験などに望み、合格した。介助犬は身体障害者補助犬法に基づいて認定され、道内では3匹目。道南では初めてという。

 介助犬は身体の不自由な人のために、日常生活の動作を助ける。ホビットの主な任務は布団をかける作業や扉の開閉など。田畑さんは日本介助犬協会(横浜市)の紹介を受け、ホビットと出会った。

 以前は「誰かの支えが必要で、1人で外出しにくかったが、ホビットが来てからは1人で外出する勇気がついた」。介助犬に合格後、初めて飛行機に搭乗した際は「訓練士さんもいなくて緊張や不安はあった。でもCA(キャビンアテンダント)さんが親切に声をかけてくれ、ホビットと一緒に無事に乗ることができた」という。

 介助犬と書かれたベストを着た犬は、交通機関や公共施設などでの同伴が認められるが、中には入店を断る飲食店があるのが現状という。田畑さんは「介助犬の認知度はまだ低いので、社会全体に広がってほしい。外でのホビットは仕事を頑張っているので、見かけても触れたりせず優しく無視してもらえると助かります」と話している。

提供 - 函館新聞社

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