函館港「クルーズ船新時代」、寄港地観光 広域化を推進

update 2014/3/5 09:49


 官民でつくる函館地区クルーズ振興協議会(会長・樋口道雄函館運輸支局長)の本年度の総会が4日、豊川町のレストラン「みなとの森」で開かれた。今年函館港には大型クルーズ客船が過去最多となる36回寄港する予定。同協議会は「クルーズ船新時代」と位置付け、寄港地観光の広域化を推進する考えだ。

 函館のクルーズ客船寄港は、年間約10隻、乗客乗員約1万人ほどで推移。昨年は国内外合わせて14回、過去最多の1万8000人だった。今年はそれを大幅に上回り、寄港36回、7万人になる見通し。11万d級の「ダイヤモン・プリンセス」(米プリンセス・クルーズ社)も寄港する。

 総会には35人が出席。樋口会長はあいさつで「函館港は新しいステージに入った。地域ならではの心のこもったおもてなしが必要」と述べた。

 新年度は受け入れ体制の強化、リピーター向けとして、寄港地観光の広域化を進める。木古内町や松前町、江差町、七飯大沼国際観光コンベンション協会など近隣の自治体、団体が協議会に加わり、新たな観光メニューづくりに取り組む。

 木古内町や江差町などは2016年3月の北海道新幹線開業をにらみ、観光資源の掘り起こしや受け入れ体制の整備を進めており、同協議会がクルーズ船寄港の際に生かす計画という。

提供 - 函館新聞社

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