タイから観光客 新年度に誘致強化 函館市、関連予算に計上
update 2014/3/4 10:21
函館市は新年度、タイを中心とした東南アジアからの観光客誘致活動を強化する。昨年、初めて実施した官民トップによる訪問団の活動成果もあり、市場拡大が大きく見込めるため。旅行会社関係者の招請や、トップセールスの展開など観光関連経費のほか、物産展開催経費も予算案に計上。現地との関係強化や知名度向上を図る考えだ。
日本政府観光局(JNTO)の統計によると、昨年1年間のタイからの来日者は45万3600人で、前年比の伸び率は18カ国中最高。市内の外国人宿泊客数でみても、2012年度の2346人が、本年度上半期(昨年4〜9月)は4217人に増加している。
市の公式観光情報サイト「はこぶら」のアクセス数にも変化がみられ、タイからのアクセスは12年の2005件から8668件に増加し、国別で前年の5位から台湾、香港に次ぐ3位に浮上。シンプルウェイの阪口あき子社長は「昨年は国内外問わず、アクセス数は大幅に増えた。英語版、中国語版と同様にタイ語ページの内容充実を検討している」とする。
市が初めて実施した昨年11月のトップセールスでは副首相との会談が実現、タイ国際航空からチャーター便運航に前向きな回答があるなどの成果があった。2月には教育大臣が人材交流促進のために視察に訪れるなど、さまざまな分野での波及が期待されている。
今年も11月にトップセールスを予定し、市内の教育機関関係者も同行を予定。この際に函館の四季の写真を使った、タイ語の卓上カレンダーを製作(予算額154万円)し、配布する。クリスマスファンタジー開催時期にはタイとインドネシアの旅行会社、メディア関係者を招く経費として297万円を計上した。観光コンベンション部ブランド推進課は「タイ市場をめぐる地域間競争は激しいが、これまで築いた人脈を大切にしながら誘致を進める」とする。
一方、経済部はタイ国内で開かれる物産展参加経費として200万円を計上。昨年11月に初参加したタイでの物産フェア「うまいっしょ!北海道」では、イカめしやさきいかなどの反応が良かったという。新年度は同フェアか、百貨店での物産展参加を検討中だ。商業振興課は「ジェトロなどを通じて現地の情報を把握し、市場の拡大につなげていきたい」としている。
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