旅客船埠頭整備へ予算計上 函館市

update 2014/3/2 10:14


 函館市は若松地区の旅客船専用埠頭(ふとう)の整備実現に向けて、港湾計画の変更に着手する。新年度の港湾事業特別会計予算案に計画変更の経費として6000万円を計上。15万d級の大型旅客船が接岸可能な埠頭とするため、港内を航行するルートや係留施設の安全対策などを調査する。

 近年、カジュアルクルーズの浸透に伴い、客船の大型化が進み、6月には11万d超の大型客船が初寄港を予定。国内有数の観光地であることに加え、クルーズ専門誌でも魅力ある寄港地として、横浜、神戸、長崎に続いて高い評価を受けるなど、今後も寄港数増加が見込める。ただ、大型船が接岸可能な埠頭は延長520bの岸壁がある港町埠頭のみで、市街地から離れているため、交通の便が悪いことが課題となっている。

 現行の港湾計画では若松地区の客船用埠頭の想定は青函連絡船摩周丸の係留地東側に延長310b、水深9bの岸壁を整備する内容。2005年の計画変更時のもので、国内最大の旅客船「飛鳥U」(5万142d)クラスに対応できる規模で、客船の大型化を想定したものではなかった。

 計画変更では市は全長300b以上、15万d級の大型船の接岸が可能な規模の埠頭としたい考えで、港内における航路などのシミュレーションを外部に委託し、港湾関係者や学識経験者らを交えた検討会議の開催を予定。新年度中に函館港地方港湾審議会に変更案を諮問する方針。

 市港湾課は「若松地区の埠頭整備はクルーズ振興と同時に中心市街地の活性化にもつながる。早期の完成に向けて、新規の事業着手が認められるよう国に対して引き続き要望していく」としている。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです