消費増税まで1カ月、駆け込み需要最終盤
update 2014/3/1 10:20
3月に入り、消費税率が8%に引き上げられるまであと1カ月となった。市内の小売店や自動車販売店では駆け込み需要が終盤を迎えている。すでに自動車や家電が好調に売り上げを伸ばしているほか、デパートやホームセンターでは月末まで衣料品や日用品が大幅に動くと見込んでいる。
自動車は新車登録台数が昨年後半から大幅な伸びをみせ、販売は好調に推移している。函館日産自動車(石川町)では毎週末、新車購入を検討する人がショールームを訪れている。先週の土日(22、23日)は2日間で約130組が訪れ、終日接客にあたったという。
人気は新型、新装備の軽自動車と普通乗用車。同社営業支援本部販促チームの木下勝課長は「車種によっては3月末の登録に間に合わず、4月をまたいでしまう車種もあるが、それでも契約していただけるお客さまが多いのが特徴。生産を開始したばかりの500万円台の高級セダンの売れ行きも上々」と語る。「4月以降は反動減が懸念されるが、販売促進に力を入れていきたい」とする。
家電量販店では白物家電を中心に売れている状況。ケーズデンキ函館本店(石川町)は2月の売り上げが前年比で2割ほど伸びたという。「冷蔵庫や洗濯機の売れ行きが良い。ウィンドウズXPのサポート終了に伴い、パソコンもよく売れる」と同店。反動減対策としてはエアコンの売り出しを例年より早めるほか、登場して10年が経過した薄型テレビの買い替え需要を掘り起こしていく考えだ。
市内のホームセンター、イエローグローブでは工事が必要なサイディングや屋根の塗装などリフォーム関連が昨年でひと段落。それに代わって自転車の売れ行きが好調だ。「例年は4月に入ってからピークを迎えるが、今年はすでにかなりの台数が売れている」。また、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどの日用品は月末ギリギリまで売れると見込んでおり、商品を確保した。「本当の駆け込みはこれから」。
「衣料品や化粧品などは家電などを買い終えてから。ギリギリまで駆け込みが続く」と期待を寄せるのが丸井今井函館店(本町)の岡崎福美社長。3月は家具のセールを前倒しで行うほか、「4月以降も売り上げの谷をつくらないようにするため、値ごろ感のあるセールを展開していきたい」と話す。
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