円筒形看板に歴史群像、五稜郭築造150年祭

update 2014/3/1 10:20


 五稜郭築造150年祭を盛り上げようと、実行委は2月28日、五稜郭タワーアトリウムに幕末から明治の函館の人物群像、歴史を紹介する円筒形の看板「リトファススゾイレ」を設置した。4月26日の開幕日には市内約25カ所に30本がお目見えする。

 リトファススゾイレはドイツ語で円筒形掲示看板の意味。実行委は「ヨーロッパでは街なかに置かれ、広告塔などとして利用されているが、国内では初めて」とする。

 この日設置したのは試作版で、高さ2・50メートル、直径80センチ。工事用の特殊な資材を使って作製した。表側は土方歳三の写真をメーンに据えたデザインで、インパクトは抜群。裏側には旧幕府軍の松岡磐吉や中島登の写真、箱館戦争の錦絵や歴史の解説を載せた。

 五稜郭公園や元町公園など市内に散らばる人物ゆかりの地25カ所に30本設置、歴史群像展を展開する計画だ。ほかには五稜郭を設計した武田斐三郎やペリー、豪商高田屋嘉兵衛などが主役として登場する。

 11月末までの展示だが、実行委は「新幹線開業を見据え、観光客を迎えるものとしても活用できれば」としている。

提供 - 函館新聞社

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