市営函館競輪、5年ぶりに黒字見通し

update 2014/2/27 09:58


 函館市は26日、本年度の市営函館競輪が単年度黒字となる見通しを明らかにした。普通競輪(FT・FU)の売り上げが好調だったことが要因で、単年度黒字は2008年度以来5年ぶりとなる。市は新年度に150億円の売り上げを見込む一方、北海道新幹線が開業する2015年度に特別競輪を誘致する考えだ。

 同日に函館競輪場で開かれた市競輪運営協議会(今井敏博会長)で、市競輪事業部が報告した。

 本年度の売り上げ額は開催55日間で145億1531万円。GTレースの高松宮記念杯が初めて開催された12年度から19・8%減らしたが、当初予算(140億円)からは3・7%上回り、市は年度途中で予算を6億円増やして対応した。

 また、函館開催終了後の場外発売の開催経費も節減に努めた。これにより、昨年度決算で6億2366万円の累積赤字額は5億円台まで減少する見通し。

 新年度は4月10日に開幕。函館記念(GV)と普通競輪(FT・FU)で計52日間開き、場外発売と併せて延べ276日の開催。売り上げは函館記念で63億円、普通競輪で87億円を見込む。女子選手による「ガールズケイリン」も初めて行い、開幕日など計9日間開催する。一方で、4月からの消費税増税に伴い「何も対策を取らなければ7000〜8000万円経費が増える。圧縮に努めたい」(同部)としている。

 協議会で、同部の三上武一部長は2015年度に開業する北海道新幹線に合わせて特別競輪を誘致する考えを示し、「第1希望をサマーナイトフェスティバル(GU)、第2希望を高松宮記念杯として(関係機関に)書類を提出した」と述べた。

提供 - 函館新聞社

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