五稜郭を世界遺産に 4月にも期成会立ち上げ

update 2014/2/22 10:06


 函館の歴史的風土を守る会(歴風会、佐々木馨会長)が中心となり、フランスの世界遺産、ヴォーバン要塞群に関係する13番目の建造物として、国の特別史跡・五稜郭跡の追加登録を目指す活動を本格化させることが分かった。4月にも函館日仏協会(若山直会長)などと合同で期成会を立ち上げて運動を積極化させ、機運を盛り上げたい考え。

 21日に五島軒本店(末広町)で開かれた「第36回函館の町並みを美しくする新春チャリティーパーティー」の席上、佐々木会長(67)が明らかにした。

 佐々木会長は「(ヴォーバン要塞群が)登録されてから6年。機運を逃すべきではない」とした上で「啓発や啓蒙だけでなく、一歩進んだ具体的な取り組みにまい進したい」と述べた。

 ヴォーバン要塞群は、17世紀に活躍した軍人で建築家のセバスティアン・ヴォーバンが設計。フランス国内に建築された要塞や城壁など12カ所が2008年、世界遺産に登録された。五稜郭はヴォーバン様式の系譜にあるとするのが、歴風会などの主張だ。

 追加登録を目指す活動は、市民創作「函館野外劇」を発案した、故フィリップ・グロード神父の念願でもある。フランス出身のグロードさんはヴォーバン要塞群の世界遺産登録を受け、フランスに五稜郭の資料を送付するなど精力的に活動に励んでいた。

 佐々木会長は取材に対し、「追加登録に向けたアクションを起こさないことには何も始まらない。函館の願いがフランスに伝わるよう運動していきたい」と話した。

提供 - 函館新聞社

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