関東地方の大雪 道南でも影響
update 2014/2/21 10:14
首都圏を襲った記録的大雪で、函館・道南でも物流などに大きな影響が出ている。産地が雪害を受けて冬の露地野菜が値上がりしているほか、書籍や雑誌の入荷にも遅れが生じている。輸送面は回復してきているが、これから収穫を迎える春野菜や果実への影響も避けられず、スーパーなどから困惑の声も聞かれる。
函館市青果物地方卸売市場(西桔梗町)に入場する東一函館青果によると、関東産の入荷は20日現在1〜2日遅れ。価格も高騰し、ホウレンソウや小松菜などの葉物野菜が例年より3〜4割高、長ネギが2倍以上の高値で取引されている。担当者は「群馬、埼玉の被害が大きく、雪の下に野菜が埋まって収穫できずにいる。山梨でもハウス倒壊によって桃やブドウ、サクランボが打撃を受けており、今後の出荷に影響が出るだろう」と話す。
冬季は入荷する野菜の9割が本州産で、もともと高値傾向。今回は雪害の少なかった九州産の引き合いが強まり、入荷量が少ない状況は今週いっぱい続く見通し。
ホクレンショップ函館昭和店(昭和1)では、週末に特売する商品がそろわず気をもんでいる。店頭では大雪前に1本198円だったダイコンが現在298円、9玉クラス1玉228円だったキャベツが298円など露地野菜の価格上昇が目立つ。「関東ではもう一度、降雪の予報もあり、野菜の品薄は長引くのではないか」と心配する。
交通機関の乱れで物流が滞るケースも。文教堂書店函館テーオー店(梁川町10)では、18、19日に入荷予定の雑誌や書籍が20日に延着。20日入荷予定の商品は21日にずれ込んだ。
くまざわ書店函館ポールスター店(港町1)でも、同様に入荷せず、20日入荷予定を21日に販売すると張り紙を掲示。同店は「入荷についてお客さまのからの問い合わせも相次いだ。21日以降は平常通りに戻るので、ひと安心している」。20日に同店を訪れた港町の男性(26)は「19日に発売予定の週刊誌が入ってなかったので、あらためて買いに来た。入荷していて良かった」と話していた。
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