コンブ水揚げ低水準
update 2014/2/18 10:05
函館市内で昨年水揚げされたコンブが、2006年以降では07年に次ぐ低水準となる4576dに落ち込むことが市農林水産部の集計(速報値)で分かった。天然コンブの大減産が響いた格好で、12年秋に発生した異常高水温により、成長が阻害された可能性がある。13年は主力のスルメイカも振るわず、市の水産業は厳しい年だった。
13年の生産量は、前年比18%減の4576d。06年以降で見ると、06年秋の低気圧で海が大荒れとなった影響を受けて減産した07年の4288dに次ぎ、2番目に低い数量となった。
内訳では、天然が同58%減の716d、養殖が前年並みの3860d。天然の不作は、12年秋の高水温による根腐れが原因という指摘がある。養殖は2年ものが同じく高水温の被害を受けたが、1年ものの「促成コンブ」を増産して補った。
一方、生産額は同17%減の62億6100万円。06年以降では10年(60億5300万円)以来の70億円を下回る結果に。「だしコンブの消費低迷などもあり、数量は少なかったが、単価が伸び悩んだ」と同部。
道総研函館水試(湯川町)の赤池章一研究主幹は「天然はもともと、年によって豊凶の変動がある」と指摘、「2年コンブ(採りコンブ)の量が少なかった原因は、現状でははっきり特定できない。1年から2年に移っていくときの再生率の悪化や、雑海藻の繁茂などの影響があるかもしれない」としている。 同部によると、コンブとはマコンブ、ミツイシコンブ、ガゴメコンブがメーン。函館市、銭亀沢、戸井、えさん、南かやべの5漁協から聞き取りした分を集計した。13年の市の魚種別漁獲高では、スケトウダラやブリ、サバが前年を上回る好結果となった。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。