湯川海水浴場 今年も継続…廃止方針一転 遊泳面積を縮小
update 2014/2/15 10:00
函館市教委は、本年度限りでの廃止を検討していた湯川ネット式海水浴場(根崎町、市営熱帯植物園前浜)に関し、新年度も開設を継続することを決めた。ネットの一部が2015年度まで使用可能なことから、傷んでいる部分を陸側に寄せ、遊泳可能面積を狭めて対応する。市教委は「15年度まで運営を続けながら、検討を続けていきたい」としている。
同海水浴場は近年、ネットの老朽化に伴って毎年約4000万円の維持費がかかり、11年の事業仕分けでは「見直しが必要(廃止を含む)と判定」。市は本年度限りの廃止とともに、代替施設や移動手段の確保を検討していた。
しかし、市町会連合会が存続を求める要望を行ったほか、銭亀沢地区の有志が約2400人の署名を提出するなど市民ニーズも高い点を踏まえ、継続の道を模索。ネットの耐久度調査で、最も傷みの激しい陸側が15年度まで使用可能と判定されていることから、新年度は縦70b、横100bのネットを15bほど砂浜に引き寄せて範囲を狭めるとともに、ネットの修繕費を抑える形で運営する。
これに伴って経費を約300万円圧縮し、新年度予算に3680万円を計上。7月19日から8月18日までの1カ月間開設する。
市教委は当初、北斗市の七重浜海水浴場へのシャトルバス運行なども検討していたが、七重浜側の受け入れ態勢が整っていないことも継続の一因に挙げている。市教委スポーツ振興課は「修繕費を抑制しながら、できれば15年度までは使いたい。利用者の動向を見極めながら、検討に時間をかけたい」としている。
同海水浴場は国内初のネット式で、市内唯一の砂浜の海水浴場として1995年に開設。昨シーズンは約2万人が利用した。
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。