函館市、中小企業融資制度の利用好調

update 2014/2/5 09:54


 函館市の中小企業向けの融資制度の利用が好調だ。運転、設備資金を貸し付ける「一般支援資金」と「小口ファイト資金」の貸し出し状況は昨年12月末現在で309件計32億2740万円で、前年同期を約14億円上回る。主に建設業や小売業での利用が増え、受注拡大や仕入れ資金としての需要が増えていることがうかがえる。

 債務返済を猶予する中小企業金融円滑化法が昨年3月末で終了したことを受けて、市は本年度の融資制度では、借り換え要件緩和や優遇利率を定めた。市商業振興課は「制度改正の効果もあり、円滑化法終了の大きな影響はなかった」とする。

 一般支援資金は12月末までに229件(運転資金214件、設備資金15件)の利用があり、前年同期を85件上回る。このうち、経営改善に努める企業への優遇利率の適用は18件あった。 また、新規開業資金を貸し付けるチャレンジ資金は12件の利用があり、2010〜12年度の3カ年の累計10件を上回る状況。中心市街地活性化基本計画のエリア内に限り、融資利率を通常の1・5%以内から1ポイント優遇する制度の利用は4件あった。

 同課は「金融機関側も積極的に市の制度を紹介していることもあり、利用が伸びた。設備投資の動きはそれほど多くはないが、前向きな資金貸し付けが増えていると聞いている。新年度も企業の資金ニーズに合わせた融資制度を継続していく」としている。

提供 - 函館新聞社

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