台湾と香港で函館高い人気 アジア8地域訪日外国人旅行者意向調査
update 2014/2/4 10:00
日本政策投資銀行北海道支店は「アジア8地域・北海道観光に関する訪日外国人旅行者の意向調査」をまとめた。北海道は東京〜大阪間の「ゴールデンルート」に次いで人気があり、函館は特に台湾、香港での認知度、訪問意欲が高い結果となった。同支店は「道内訪問経験者の約7割に再訪意欲がある。北海道のブランド力を生かし、誘客につなげる取り組みが重要」としている。
調査は昨年10月に実施。中国、台湾、香港、韓国、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアの8地域の海外旅行経験者各500人、計4000人の結果を分析した。国内の訪問地は北海道、札幌、函館、十勝/帯広、知床、ニセコを含む47カ所。
来日経験者は全体で1798人で、台湾客は324人、香港客は370人。このうち、函館には台湾、香港客の2割程度が訪れたと回答した。函館の認知度は台湾の57%、香港の42・2%と高いが、訪日回数別にみると2回以上のリピーターは台湾は73%、香港は58%にまで上昇した。訪問意欲は台湾で29・5%、香港で16・7%と認知度とは若干の開きがある。
また、6〜8割が日本を訪れたことがない東南アジアの4カ国における各地の認知度は、ゴールデンルートや大都市を除きほとんどが数%台。ただ、シンガポールでの函館の認知度は13・4%と高く、長年の交流関係が根付いていることがうかがえる。
市ブランド推進課は定期航空路で結ばれている台湾は重要な地域だとし「一定の認知度があるが、潜在需要も大きい。認知度と訪問意欲の差を縮める取り組みが必要だ」とする。タイやシンガポールは「台湾の半分くらいまで認知度を高めたい」と今後の需要増に期待を込める。
同支店は「北海道は一度は来てもらえる地域で、各地それぞれの魅力がある。函館はポテンシャル(潜在能力)が高く、魅力ある資源についての情報発信が必要」としている。
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