函館、人口減加速 昨年1年間で2966人減少
update 2014/1/29 10:54
函館市の住民基本台帳に基づく、昨年1年間の人口減少数は2966人(外国人住民を含む)で、2012年より1377人増、外国人を含まない場合で同605人増と、減少幅が拡大している。死亡数が出生数を上回る「自然減」、転出が転入を上回る「社会減」の下がり幅がともに昨年より大きく、雇用の場の確保や少子高齢化対策など、下がり幅を緩やかに抑えていくための施策が急務となっている。
市のまとめによると、昨年12月末現在の市の人口は27万4485人(外国人住民を含む)。減少数は2006〜08年に毎年3000人以上を数え、09年からは2500〜2700人台で推移していた。昨年7月に住民基本台帳法が改正され、外国人住民を含んだデータに変更。市はこの際に772人を登録した。
自然減は1885人で、12年比で68人増えた。死亡数が前年比128人増となったが、出生数は1738人で前年から60人増え、4年ぶりに前年を上回った。
一方の社会減は1125人で、前年比458人増。周辺2市町(北斗市、七飯町)との人口移動は北斗から差し引き43人増えたが、七飯に同39人流出。道内他全体では368人減、道外は757人減となった。
市企画部は「周辺2市町との人口動態は以前のような流出超過が収まった感があるが、札幌や東京方面へに進学や働く場を求める動きが表れている」と分析する。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所がまとめた人口推計で、2040年の函館市の人口は17万4769人まで減少し、ピーク時(1980年、34万5165人)から半減すると推計。減少傾向は今後も加速していくとみられる中、子育て世帯への支援策や、住民がまちに定着するための施策展開が求められる。
同部は「新幹線開業を機に観光産業での雇用増加や、交流人口を増やすことでまちの活力維持に取り組む必要がある」としている。
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