福島の女性が「病送り」、1年の健康祈願
update 2014/1/25 10:13
【福島】地域の女性たちが無病息災を願う「病送り」が24日、町白符の白符地蔵堂で行われた。22日から3日間にわたる神事に約15人の女性が参加。最終日には近くの海岸に出向いて直径約3メートルの木製の数珠を円になって回しながら念仏を唱えたほか、願掛けをした供物を海に流して1年の健康を祈った。
女性たちが守ってきた地蔵堂は1982(昭和57)年に住民の寄付により建て替えられ、内部には三体の地蔵と十三仏、先祖の位牌が祭られている。
古くから続いている病送りは、毎年この時期に行われている。三体の地蔵に履かせるわらじやお供え物に「健康に過ごせるように」と願いを掛け、海に流して健康祈願した。巨大な数珠回しは死者を弔う意味合いがあるといい、数珠に1つだけある大きな玉を体の不調部分に当てると良くなるという言い伝えも残されているという。
この日は雪に雨が交じるあいにくの天候だったが、参加女性は真剣な表情で神事を執り行った。町白符の木田シゲさん(84)は「これからもできる限り参加していきたい」と話していた。
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